夏の想い [*詞 かたおもぃ]
水面に映る君の姿を見て
僕は
水面に映らない君の中まで
見ている
水面に映る僕の姿を見て
君が
水面に映らない僕の中まで
見えてしまったらどうしようか
想いは公園の噴水のように
とめどなく溢れてくるのに
帽子を目深に被った
「暑いね」と君が笑った
紫陽花 [*詞 かたおもぃ]
「紫」
の
太「陽」
だなんて
あなたに向ける私の心のよう
ギラギラ
嫉妬の「赤」
つきささる
悲しみの「青」
すべては跳ね返って私を照らす
ホントにホントに
好きになって
ごめんなさい…
鏡台 [*詞 かたおもぃ]
心の淵の移ろいを
色に変えて筆先へ
とても敏感になった
指先に
唇に
不器用に堕とす
「君は友達だよね?」
自分に言い聞かすため
わざと鏡にぶつける
なのに
知らない私が孤独に一人
また
恋色を表にだそうとしている
告白 [*詞 かたおもぃ]
素直に「好き」と言えても
上手くいかないこともある
どうして
あたしは
あなたの見つめる先に
気付かなかったんだろう
坂道 [*詞 かたおもぃ]
あたしが 上
あなたが 下
想いは坂道を
転がってく
だけ
難問 [*詞 かたおもぃ]
わからないのは
方程式より
英語の長文より
わからないのは
こうなることを知っていて見ているだけの
神様の気持ち
四季 [*詞 かたおもぃ]
春
空を仰ぐと
二人の心は綿毛になり
タンポポの風に乗った
夏
星に願うと
二人の約束はロザリオになり
お互いの一生を守っていくと
秋
月の光を浴びて
私の耳はウサギになったのに
あなたの傷みの声を
受けることができなかった
冬
雪に埋もれて
閉じた蕾は頑なに
もう一度 あなた という春がくるまで
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元気にしてますか?
猛獣 [*詞 かたおもぃ]
これだけ君を想う
私という生き物
このまま野放しにしておくのは危険だよ
どんな広いサバンナの中でも
どんなに広い太平洋の中でも
君を見つける能力(モノ)を持ってる
サイダー [*詞 かたおもぃ]
貴方に逢うだけで栓を抜かれて
あたしの気持ちは
パチパチ とうれしさにはじけてく
もし貴方のそばに寄り添えることができたなら
振り回したサイダーのように
溢れてどうしようもなくなるかも知れないな